金融機関が行うべきコンテンツマーケティングってなに?
コンテンツマーケティングとは、ダイレクトメールや動画、プレスリリースなどさまざまな情報コンテンツを通じて顧客にとって価値ある情報を提供し、「ファン」をふやしていくというマーケティング手法です。最近は、このコンテンツマーケティングが、銀行や証券、保険などの記入業界にも広がっています。
■フィンテックも話題、金融もITやSNSの威力を無視できない
コンテンツマーケティングが「広告」と異なるのは、一見自社の商品やサービスには直接関係がないような周辺コンテンツも含めて、読者や消費者が「知りたい」情報を提供していくという点です。宣伝ではなく、あくまで相手の目線にたった情報提供に徹しているのがポイントです。
最近は、その一手法として、「オウンドメディア」を構築する企業も増えています。オウンドメディアとは、新聞やテレビ、雑誌などの媒体以外の企業が運営するコンテンツサイトのことです。
オウンドメディアに専門性や信頼性の高い記事を掲載することで、自社のブランディング構築にプラスとなるほか、フェイスブックやツイッターなどSNSでのシェアも期待でき、本サイトへの流入につながります。
ITと金融を融合させた「フィンテック」が話題となる中で、金融もITやSNSの威力を無視してはいられなくなっています。
■金融機関が行うべきは「正しく信頼できる」コンテンツマーケティング
フィンテックが話題になる一方で、日本はバブル期以降、お金にまつわる話題はタブー視されることが多く、多くの人が金融教育を受けないまま、「なんとなく、お金に関する話題はこわい」と感じているのが現状です。
一方で、ネットなどでは真偽不明の「もうけ話」に関するコンテンツも多くあり、それらにだまされる人も少なくありません。
金融機関の使命として、人々にお金にまつわる正しい知識を伝えること、またそれが営業活動につながっていくことが、金融機関の行うべきコンテンツマーケティングだといえます。
■企業と消費者、両方がウィンウィンに
銀行や証券、FXなどの金融業界では、その商品の性質から当局の規制のもとでの営業に徹しなければならず、アグレッシブに営業活動をかけるというのが難しい、というのが昨今の風潮です。
情報を知りたい読者と情報を届けたい企業側、両方がウィンウィンの関係となれるのが、コンテンツマーケティングなのです。