統合報告書/組織の戦略〜その3〜

統合報告書/組織の戦略〜その3〜

2019.08.31defacto02

  • 成功する統合報告書の書き方

国際統合報告フレームワークによると、成功する統合報告書の作成方法の要諦として、以下の3点を挙げています。

 

・統合報告の定義を明確にする

企業の統合報告は、企業の長期に渡る企業価値創造に関する情報発信の過程であり、統合報告書は定期的に開示されるアウトプットに他なりません。おさえるべきは、「長期的視点に立っている」ことと、「価値創造」すなわち、将来に向けた内容を報告対象と捉えていること、「コミュニケーションのツール」と位置付けていること、の3点です。

 

・誰に向けた統合報告なのか

統合報告書は報告書である以上、誰に向けて書かれたものかが問われてきます。この場合の対象者は、投資家や債権者などの財務資本提供者であり、彼らが意思決定する上で資することを目的に作成されなければなりません。

 

・資本の概念を明確にする

すべての企業は、利益を上げ、企業目的を遂行するために、色々な形態の資本に依存しています。一例として、財務資本、製造資本、人的資本、知的資本、社会関係資本、自然資本という主要な6つの資本が挙げられます。企業はこれらの資本をビジネスモデルにインプットし、事業活動を通して様々な形でアウトプットします。事業活動のサイクルの中で、その企業がどのような資本を利用し、どのような資本を増減させたかというビジネスストーリーを語る必要があります。

 

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