コンテンツ制作上の注意点〜その3〜
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コーポレートサイトにおける社長メッセージページの注意点
コーポレートサイトにおける社長メッセージページは、会社概要だけでは伝えきれない企業としての想いや考え方、姿勢を表現するためのものです。ともすれば「あって当然のもの」として、無難で無作為に作られがちが社長メッセージページですが、実はトップページに次ぐ重要度を誇るコンテンツと言っても過言ではなく、クライアントから就活生まで、ありとあらゆるステークホルダーが見るものである、ということを前提にしておかなければなりません。
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伝えたいことを絞り、熱い想いを伝える
社長メッセージでよくあるのが、導入文として近年の社会情勢について言及し、これからも頑張っていくと言ったありきたりな挨拶文で締めくくるもの。確かに、当たり障りはないかもしれませんが、これでは極端な話、会社名さえ入れ替えてしまえばどこの会社でも使えるものになってしまいます。
会社として、そして社長として、どんな想いや考えで事業運営をしているのか。この世の中に何を届けたいと思っているのかを明確にし、自分自身の言葉で伝えていかなければなりません。
ただし、伝えたい事がたくさんあるからと言って、闇雲に長い文章となってしまったり、色々な対象に対する個別のメッセージを盛り込んではいけません。Webページは流し読みされるのが普通です。流し読みでも伝わる文章か、流し読みをさせないパワーワードを冒頭に置くなどして、人々の心をつなぎとめる工夫もしておきましょう。
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写真は必ず掲載する
言葉と同じかそれ以上に人々の印象に残るのは、その人の「見た目」でしょう。社長メッセージページでは文章だけを掲載している企業も少なくありませんが、本当に効果的なコンテンツとしたい場合、社長の写真は必ず掲載するようにしましょう。
その際、視線や表情、姿勢やポーズ、ひいては着ている服装や背景に至るまで、すべてが社長のイメージを形作り、それが会社全体のイメージにも繋がっていきます。読者は、優しい表情であればあたたかな社風を感じとり、引き締まった表情であれば堅実で真面目な社風を感じとってくれるでしょう。
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定期的に更新し、最新の情報を盛り込む
社長メッセージページを一度作れば、HP全体の刷新や社長の交代がない限り中身を変更しない、という会社も少なくありません。しかし、社会全体の変化スピードが急激に上がっている中で、企業として目指すべき方向性が必ずしも去年と同じであるとは限らないはずです。ともすれば、作成当時は先進的だったものが、数年後には時代に逆行するような、的外れなコメントとなってしまっていることも少なくないのです。
今まさに、会社が目指しているところはどこなのか、社長として果たすべき責任は何なのか、ということを定期的に更新していける体制を整えておきましょう。それぐらい、人々は社長メッセージページに多くの情報を求め、得ようとしているのです。

