コンテンツを使用したブランディングの潮流〜その2〜

コンテンツを使用したブランディングの潮流〜その2〜

2019.09.12defacto02

  • ブランディングが出来ている会社と出来ていない会社の差

ブランド、ブランディングという言葉を聞くと、どうしても大企業が考えるべきもの、中堅・零細企業には無縁のもの、と考える人も少なくないのではないでしょうか。しかし、ブランドやブランディングは決して大企業だけのものではなく、むしろ中堅・零細企業ほど、その効果を如実に感じることができるものであると考えます。

そもそもブランディングとは、自社の商品やサービス、ひいては会社そのものについて、ユーザーが明確なイメージを持ち、その価値を認めてもらうようにするためのマーケティング戦略のことです。そう考えると、ブランディングはいわゆる「ブランド品」のような高級なものに限らず、ありとあらゆる商品・サービスで実施していくことができると言えるでしょう。安いのもブランドであり、使いやすいのもブランドであり、独創的であることもブランドになり得るのです。

  • ブランディングの影響力

ブランディングができているということは、それだけ多くの人に会社や商品のイメージが定着しているということです。既にどこかで聞いたことがある商品・サービスと、初めて聞く商品があったとして、それぞれ同じような効果が期待でき、同時期に同等の金額で提案を受けた場合、どちらを選択するでしょうか。前者を選択するという人が圧倒的に多くなることは想像に難しくありません。

このように、ブランディングは営業力そのものにも多大な影響を及ぼします。技術が発展する中で、商品やサービスの本質的な性能差がほとんどなくなってしまっている昨今、営業での勝利を掴む最後の一押しは、ブランドが握っていると言っても過言ではないでしょう。

またこのブランドというものは、人材獲得の場面でも大きな効果を発揮します。人々の価値観が多様化する中で、単純に給料の良し悪しや待遇の良し悪しで会社を選択する人は少なくなってきました。採用ページを充実させ、求職者が喜ぶであろう文言を並べても、魅力に感じることはあるかもしれませんが共感を生むことはできないのです。

そうした中で、会社を選ぶ一押しになるのはなんでしょうか。突き詰めて考えれば、「ここで働きたい!」と思えるかどうかの一言に行きつくはずです。そのために必要なのが、その会社独自のブランド。言い換えればストーリーとも言えるでしょう。

企業全体のブランディングを行うことでストーリーが描けるようになれば、人は自然と集まってきます。そして、先でも説明したブランディングによる営業力の底上げがあれば、従業員の働きやすさも向上させることができ、定着率を上げる要因にもなり得ます。ブランディングは、会社組織を強くすることすらも可能にするのです。

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