コンテンツとユーザーの接点
■利用すべきタッチポイントは何か?
作成したコンテンツは何らかのメディアに掲載しなければ、ユーザーに見てもらうことができません。コンテンツとユーザーの接点をタッチポイントと言いますが、この選定を適切に行わないと効果は半減してしまいます。そこで、現状の整理と今後の方針を決定していくことが求められます。
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現状のタッチポイントを整理する
自社で用意するメディアと他社が提供しているメディアの全量を抽出し、現状活用しているタッチポイントを整理していきます。タッチポイントとして代表的なものは以下の通りです。
自社メディア(無料)
・コーポレートサイト
・オウンドメディア
・ランディングページ
・SNS
他社メディア(有料広告)
・プラットフォームメディア
・ブランドメディア
・業界メディア
・一般メディア
・テレビ・ラジオ
・新聞・雑誌
・書籍
・フリーペーパー
その上で、活用できるメディアは引き続き利用していき、追加で対策すべきメディアに関しては予算感などを具体的に調査していきましょう。
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タッチポイントの特徴を理解して総合的に活用する

顧客は一つのメディアのみを閲覧して購入を決めるものではないです。複数のタッチポイントに触れながら、興味や理解を深めていく中で、購入しようと決意するに至るのです。まずはSNSで商品・サービスを認知し、人気のWebメディアで興味を持ち、コーポレートサイトで購入を決めるというストーリーは広く考えられることでしょう。このように、タッチポイントの特徴を理解して総合的に活用することで、コンテンツの効果は倍増していきます。
タッチポイントの特徴として例をあげると、読者数の多い一般メディアであれば認知度を高めるのに有効ですが、商品やサービスを必要としていない興味関心の薄い層も多く含まれます。業界メディアは読者数が比較的少ない反面、商品・サービスの前提知識を持っており興味を引きやすい層に読まれる可能性が高くなります。それぞれの強みと弱みを冷静に分析し、ペルソナのカスタマージャーニーの段階によって何が適切かを見極めてください。
先入観や流行でタッチポイントを決めてしまってはなりません。自社メディアと他社メディア、デジタル媒体と紙媒体にはそれぞれ特徴があり、読者層も異なります。例えば、「若い人はインターネットしか見ないから」「今はWebが流行しているから」といってデジタル媒体を選んだとしましょう。しかし、若者向けの商品・サービスであっても、実際は雑誌での情報収集を好む層がターゲットだった場合、どれだけデジタル媒体にコンテンツを出稿しても見込み顧客に閲覧してもらえない可能性があります。これは少々極端な例ではありますが、それぞれのメディアの特徴を理解し、戦略的かつ総合的にタッチポイントを選定しなければ顧客獲得につながることはないでしょう。
